第2章 チャットルーム
トオルは私の顔を見てみたいと言ってきた。
そこで、こう返したのだ。
「どうすればいいの?」
「写メの交換しない?」
「写メ?」
「うん、そうだよ…」
私は、これを聞くとまた少し困ってしまった。
また、自撮りしなくてはならないと思ったのだ。
でも、以前、ヤマザキに送った時の写真が残っているのを思い出した。
そんなに、映りは良くないと感じていたが、この時その写真を使おうと思ったのだ。
「うん、いいわ。でも、余り映りが良くないけどいいかな?」
「構わないよ…」
「なら、分かった、送るわ。トオルくんの写真も送ってくれる?」
「もちろんだよ…」
こんな会話をして、私たちはお互いの写真を交換したのだ。
トオルから送られてきた写真にはとてもキュートな青年が映り出されていた。
キュートな男性にとても弱い私だった。
「トオルは、とてもキュートね…本当にまだ25歳だと思う…」
「美都だって、39歳には見えないよ…」
それを聞くと、私は少し嬉しくなった。
トオルのその顔は色白でとても可愛らしい顔をしていたのだ。
私は、直ぐに気に入ってしまった。
39歳にもなって25歳の青年を好きになるとはどういうことだろう。