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綺麗な薔薇には棘がある

第5章 あの夜のこと


俺の腕の中ですやすやと眠っている。

そっと彼女の額に接吻をした。

やっと俺のモノになった。

然し、まだ少し不安ではあった。

また目覚めた時、彼女の姿がなかったらと思うとなかなか寝付けなかった。


『んっ、、、中也?』

「悪りぃ、起こしたか?」

まだ眠そうな彼女は目を擦りながら、首を横に振り俺に抱きついてきた。

「どうした?」

『中也、好きだよ。もう絶対にいなくならない。』

俺が不安だと感じ取ったのだろうか、は俺の欲しい言葉をくれた。

その言葉に俺は彼女抱き締めた。

「俺も好きだ。ああ、もう俺のそばから離れんなよ。」

『うん、約束。』

の言葉に安心したのか、突然睡魔が襲ってきた。

「もう少し寝ようぜ。」

『うん、おやすみなさい。』

俺たちは抱きしめ合い、そのまま眠りについたのであった。


久しぶりに夢を見た。


それは今から7年前のこと、、、、


俺とが出逢った日のことだ。




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