第19章 甘い物はほどほどに
あーんと再び口を大きく開ける太宰が突然頭を抑えながら悶絶する。
太宰「急に殴るなんて酷いじゃないか!中也!!」
「殺されなかっただけマシだと思え。と距離が近ぇんだよ、糞太宰」
太宰の背後から現れたのは中也だった。
太宰「善いではないか、妹なのだから!」
「ンなの関係ねぇんだよ!!」
云い争う二人を前にはふと時計に目をやる。
時計の針は18時を指していたので、は中也が迎えにきてくれたのだと察した。
云い争う二人を尻目には鏡花とルーシーに探偵社の事務所にいる皆んなに早速作った猪口齢糖を渡しに行こうと提案し、三人はうずまきを後にしたのであった。
---事務所にて
敦「うわー!!僕にもいいんですか??猪口齢糖なんて初めて貰いました!!」
瞳をキラキラと輝かせ嬉しそうにから猪口齢糖を受け取る敦には勿論とにっこりと微笑んだ。
乱歩「わーい!ありがと、!!」
与謝野「美味しいじゃないか、上手に作ったねぇ」
『ふふ、善かったね!鏡花ちゃん、大成功だよ』
と与謝野の言葉に少し頬を赤らめ乍らも嬉しそうに鏡花は頷いた。
一方、、、、
敦「ル、ルーシーちゃん!?ど、どうしたの、、、?」
いつもと違う雰囲気を醸し出すルーシーに敦は怯えていた。
手を出せと催促するルーシーに怯え乍らも手を差し出すと少し手のひらに重みを感じた。
ルーシー「失敗作なの!その捨てるのも勿体無いし、、、仕方ないから貴方にあげるわ!」
敦「へ?」
恐る恐る瞳を開けるとそこにはどう見ても失敗作には見えない、可愛らしくラッピングされた箱が置かれていた。
敦「ありがとう!ルーシーちゃん!すっごく嬉しいよ!」
眩しい笑顔を向ける敦にルーシーは別に、、、と頬を赤らめて答えるのであった。
そんな二人をは微笑ましく見ていた時だ。
「ふっ、、、なーに嬉しそうな顔してんだぁ?」
突然後ろから抱きしめられた。
『ふふ、別にそれより喧嘩は終わったの?中也、、、』