第17章 愛しい君
『中也、、待っ、、んぅっ』
「ッ、、、待てねぇ。今すぐ手前の温もりを感じてぇ」
私たちは何度も何度も互いの存在を確かめるように口付けを交わした。
それが原因で中也のスイッチが入ってしまったのだ。
突然お姫様抱っこをされると、誰もいない部屋へと連れ込まれベッドに押し倒された。
流石に架空の人物しかいない小説世界でもこんなに人がいるところでするのはまずいと思い、抵抗するも力で敵うわけもなくされるがままだ。
『ンッ、、そんなに付けなくても、、、ンッ!』
「手前は俺のモンだろ?」
『ンん、、、そ、だけど、、、あっ』
「ンだよ、こんなもんで感じてんのか?」
『ッあっ、、、ちがっ、、、』
身体のあちこちに中也の印が刻まれる度に身体は反応した。
たった1週間身体を重ね合わせていないだけなのに身体は中也を欲していた。
目の前の中也はいつもより少し余裕のない顔だった。
その顔が余計に私を煽ったのだ。
「、、、好きだ」
『私も、、、中也が好き』
真剣な眼差しに私の胸はきゅんと高鳴った。
自然と重なり合う唇
甘くて少し強引な接吻、、、、
中也のことしか考えられなくなるのだ。
接吻に夢中で気が付けば着ていたドレスは脱がされて、ベッドの脇へと落とされた。