第13章 聖夜の夜に、、、
敦「ここかな、、、?うわぁ、、凄く大きい」
サンタ姿の敦はケーキの箱を持ち乍ら、指定された住所へと足を運んでいた。
エントランスへ足を向かわせ、紙に書かれた番号を入力すれば扉は開き、再び敦は建物の内装に息を呑んだ。
実は中也から20時頃にケーキを持ってきて欲しいと頼まれていたのだ。
敦「はぁ、、、まさか国木田さんが、、、」
ドキドキしながらもエレベーターに乗り込む敦は先ほどあったことをふと思い出した、、、、。
敦「国木田さん!!しっかり!!ん?、、、はっ!!」
気絶していた国木田が握っていたのはいつも愛用している手帳、たまたま風が吹き、たまたま中身が見えてしまったのだ。
そのページには俺の理想の結婚までのスケジュールと書かれており、最後の箇所にでかでかとこう書かれていたのだった。
"202X年、にプロポーズし結婚する。"
とは、、、あのだ。
それで敦は国木田が気絶した理由を理解したのであった。
---まさか国木田さんの理想の女性がこんなにも近くにいたなんて、、、
今思えば確かに国木田の理想の女性像はにピッタリだったのだ。
それと同時にこの事は誰にも、、、特に太宰と中也には秘密にしなくてはならないと心に誓った敦であった。