第10章 六年前の悪夢
「チッ、、、、」
奴が再び現れたのだ。
ヨコハマの街は霧に包まれていた。
思い出されるのは六年前のあの後悔、、、、
今回こそ誰一人死なせない。
然し、厄介なことが起きた。
「糞太宰、、、何を企んでんだ、、、」
太宰が裏切り、白麒麟側についたと連絡が入ったのだ。
奴のことだ、何か企んでるに違いない。
は無事だろうか、、、
心配で連絡しようとしたが電話は圏外だった。
は十分強い。
それに探偵社の奴らと一緒だろう。
きっと無事だ。
そう自分に云い聞かせた。
なんとか自身の異能力を取り戻した俺は白麒麟の居場所を探していた。
その時だ、無線が入ったのだ。
"教授眼鏡に借りを返せ、彼女は預かっている"
彼女とはのことだ。
太宰といい、教授眼鏡といい俺を煽るのが上手い奴らだ。
「善い度胸しやがって、、、」
俺は教授眼鏡の元へと向かった、、、、。