第9章 旅にはハプニングがつきもの
ちゃぷん、、、
「ヨコハマの景色も好きだが、ここの景色も最高だな」
『うん、凄く綺麗、、、』
二人はヨコハマとは違う自然の景色に目を奪われていた。
三回戦にも及ぶ甘い情事後、中也の提案で二人は部屋についている露天風呂に入り、身体を癒していた。
中也に後ろから抱き締められる形で風呂に浸かる二人。
は中也にもたれかかった。
『中也、ありがとう。凄く楽しい。』
「本当はもっと静かにゆっくりしたかったんだがな、、、」
『ふふ、でも龍ちゃんたちとも会えたし樋口ちゃんとも少し仲良くなれたから私は善かったよ?』
「手前が善かったんならそれでいいが、、、ってか!樋口まで呼び名変わってんじゃねぇか!!」
中也は芥川以外にも樋口の呼び名が変わっていることに瞬時に気付いた。
『"樋口さん"だと距離が遠く感じるから"樋口ちゃん"って呼んでほしいって云われたから、、、』
「ったく、、どいつもこいつもとすぐ仲良くなろうとしやがって、、、他にはいねぇだろうな?呼び名変えろとか云ってきた野郎どもは、、、」
圧をかけてくる中也には気まずそうに、、、立原の名を上げた。
「立原だと!?なんて呼んだ!!!」
『た、、、たっちー、、、』
の言葉に中也は青筋を立て、"あの野郎、、。"と云い立ち上がった。
まずいと思ったは慌てて中也の手を掴み取った。
そして、、、、ちゅっ。
「っ、、、、?」
突然のからの接吻に中也は目をぱちくりさせた。
『今は私だけを見て、、、?』
「なっ///」
あまりにも可愛い彼女のおねだりに中也は怒りを忘れたのであった。