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綺麗な薔薇には棘がある

第9章 旅にはハプニングがつきもの


ちゅ、、、くちゅ、、、ちゅっ、、、

『んっ、、、ふ、、んっ』

「ッ、、、ん、、、ゴクン)っ、、もう少し飲ませてくれ」

かれこれこれを数回繰り返している。

私は再びコップの中の水を口に含み、中也に口付けをする。

溢さないように少しずつ口内の水を中也の口へと流し込む。

時折、中也の舌が私の舌に絡んでくる為逃げようとするも、後頭部を押さえつけられ呆気なく捕まるのだ。

何度も口付けをしているせいなのか、お酒を少し呑んだせいなのか判らないが、唇は熱く蕩けそうだった。

ちゅぱっと音が鳴り唇が解放される。

「、、、手前を抱きたい。」

『さっき、、、シたでしょ、、、?』

「ンなの足んねぇよ、、、何回シたって足りねぇ、、、手前は嫌か?」

私の頬を割れモノのように優しく撫でる中也の瞳は熱く、そして色っぽかった。

中也の手に自身の手を重ね合わせた。

『、、、嫌じゃない、、、』

「なら伝えてくれ、、、俺にどうされたい?」

『、、、抱いて、、、中也、、、?』

ドサッ

「姫さまの仰せの通りに、、、、」



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