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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第6章 そっち系?




「お、重…!!」

私の腹部に乗っているおそ松くんが、私のことを逃がさないために全体重をかけてきている。

ちょ、ちょっと、おそ松くん…!?
そこまでするほど、嫌だったの…!?

殴られる覚悟で言い返してみたけど、まさか上に乗ってくるとは思わなかったよ…。

う、お腹が…!!

「中身は百歩譲って可愛くなかったとしても、俺の顔が可愛くなかったら、俺と同じ顔してるアイツらも、全員可愛くないことになるんだけど」

「いや他のみんなは可愛いんですけど、おそ松くんだけ可愛くないです」

「なんだよそれ!!みんな同じ顔だろ!!」

「そんなことないです、みんな違います」

「適当なこと言ってんじゃ…」

まずいな、このままじゃ埒が明かない。

本当は、適当に言い返してから逃げようと思ってたんだけど、このままじゃ身動きが取れないよ。

まぁ今回の件に関しては、私が悪い部分もあるんだけど…。

おそ松くん、私が「おそ松くんも可愛いよ」って言うまで降りてくれなさそうだし、こうなったら…。



ーーー逆に乗り換えしてやろう!!

「お前だって、顔だけのくせに……うわっ!?!」

よし、行けた!!

力で勝てる自身はなかったけど、おそ松くん、油断してたのかな。

案外すんなり押し倒せちゃったよ。

「なっ…なにすんだよ!!や、やっぱお前、そっち系だろ!!」

「…ん?」

なんか話がまたあらぬ方向に飛んでしまっているが、とりあえず、おそ松くんのことはこのまま拘束しておこう。

「は、離れろよ!!俺にそういう趣味はないんだよ!!」

「僕だってないですよ!!」

「嘘つけ…!!俺のこと押し倒しといて…」

「先に押し倒したのは、おそ松くんの方じゃ…」

「い、いいから離れろって…!!」

女みたいな顔をしている私に力で負けてしまったことが、彼は悔しかったのだろう。

おそ松くんはジタバタ両手両足を使って暴れながら、目元を真っ赤に染めてしまっていた。

も、もしかして泣きそうなのかな…。
いや、もし仮におそ松くんが泣いちゃったとしても、私は同情しないぞ。

なんか被害者みたいな顔してるけど、私だって、さっき同じことされたんだから!!

私も、おそ松くんの手首拘束してやる…!!

「や、やめろって、言って…」




ーーーガラガラッ。

「「あ…」」

「「「「「…は?」」」」」

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