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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第4章 双子




ーーー遅刻しなくて良かった。

カラ松くんはあれからずっと上の空だったけれど、なんとか学校まで連れてくることは出来たので、あとは私が一緒にいなくても何とかなるだろう。

女の状態で六つ子たちとは関わりたくないから、学校では極力避けていきたいんだけど、同じクラスに三人もいるからなぁ、松野兄弟…。

おそ松くんと十四松くんとトド松くん。

私の秘密を知っている十四松くんが、同じクラスにいてくれるのは助かるんだけど、この三人の中に例の松野くんがいたら、避けられないから困るんだよね…。

まぁ、おそ松くんは過去の態度からして、私のことは好きじゃなかったと思うから、警戒するべき相手は十四松くんとトド松くんだけなんだけど…。

私…『春奈と春馬』は双子だって伝えてあるから、二人が私の顔を見て絡んでくるかもしれないのが困りどころだ。

しかも、トド松くんは私の後ろの席!

顔は多分もう見られちゃってるから、あとは向こうから話し掛けてこないことを祈るしかないんだけど…。

大丈夫かな…。

…あ、担任の先生が教室に入ってきた。

「プリント配るから、後ろの人に回せよー」

プリントか〜…。

…いやちょっと待って、後ろの人に回せよって、私の後ろはトド松くんなんですけど…!!

なんで朝からそんなことを私にさせようとしてくるんですか、先生…!

六つ子とは顔を合わせたくないのに…。

でも、トド松くんのことは傷つけたくないから、ちゃんと振り向いて笑顔で渡そう。

プリントは仕方が無いからね。

「…どうぞ」

「…え……あ、ありがとうございます」

…トド松くん、今、「え」って言われなかった??

家にいるやつと同じ顔だ〜って思われたのかな。
それとも、私の笑顔が引き攣ってて変だったとか?だとしたら恥ずかしすぎるんだけど…。

ま、まぁ、何も言われなかったから、良しとしよう。

誰も話しかけてきませんように…。

平穏な学校生活が送れますように…!!

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