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【おそ松さん】六つ子達が危険すぎる【R15】

第1章 過ち




「立花さんは二次会どうするのー?」

「うーん…私は飲みすぎちゃったから、もう帰るよ。明日は仕事だし…」

高校の同窓会で、昔の友人とたくさんお酒を飲んでしまったせいで、頭がクラクラだ。

歩く気力もないし、足も思うように動かないから、今日は奮発してタクシーで帰っちゃおう。

あぁ、眠い眠い…。

「春奈ちゃん!」

「ん…?」

この顔は…松野くん?

同窓会でニートだ!ニートだ!って騒がれてた…何松くんだっけ。
お酒のせいで思考ができなくなってしまっている。

でも、みんな高校時代と比べて、雰囲気が変わってしまっていたから、酔ってない私が考えたところで、きっと六つ子の見分けはつかなかっただろう。

「ん…なに…?松野くん…」

「あのーーー」


それから、お酒の匂いを漂わせている松野くんが、私に告白をしてホテルに誘ったところまでは、ギリギリ覚えている。

だが、問題はその後だ。

いつもなら絶対に断っていたのに。

私はお酒に酔った勢いで、何松くんかも分かっていない人と、一夜の過ちを犯してしまったのだ。

「立花さん、寝坊ですか〜?」

「す…すみません、今起きました…」

「うわっ、すげぇ酒焼け声!!」

過ちを犯してしまった翌朝。

部下の「寝坊ですか〜?」という電話で起きた私は、なぜか見知らぬ場所にいた。
私の隣で寝ているのは、ちょっとだけ記憶に残っている松野くん。

頭痛と吐き気が何も考えられないレベルで酷かったが、私は寝ている上裸の松野くんを見た瞬間に、全てを察した。

そして、それと同時に、逃げようと思った。

酔いが覚めれば、話し合いで解決ができるかもしれないが、相手はあの私に告白してきた松野くんだ。

昨夜は酔っていたから、何を言われても「そんなに私の好きだったんだ〜」程度にしか思っていなかったけど、冷静に思い返してみると、松野くんの感情はヤンデレ並みに重かったような気がするし…。

それに、お酒のせいで記憶が曖昧だけど、昨夜、私は松野くんの好き好きアピールに釣られて「私も!」的なことを言ってしまったような気がするから、話し合いは危険だ。

何をされるか分からない。

「腰、いっった…!もう走れないんですけど…!」

二日酔いも相まって全身ボロボロだったが、私は急いでお金だけ置いて自宅へ帰ることにした。

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