• テキストサイズ

club STORM【気象系BL】

第1章 A


頭の中に無数の?マークを浮かべる僕の前に、なにやら細々と書かれた一枚の紙と、一本のボールペンが差し出された。

「これ、書いて」
「へ?」

更に増えた?マークに首を傾げながら、用紙を手に取った僕は、あまりにも細か過ぎる文字に、思わず目を細めた。

そこには住所から氏名、電話番号まで書く欄があって…

「ねぇ、入店…って、どこに?」
「決まってんだろ、店だよ、み・せ」

いやいや、入店ってくらいだから、店だってのは分かるけど、そもそもどんな職種かも聞いてないけど?

それに…

「俺、住所不定なんだけど…」

もしあるとさしたら…、公園の名前くらい?

「そっか、そうだよな…。じゃあ、そこは空けといて…、名前と電話番号、それから生年月日だけ書いといてよ」
「は、はあ…」

俺は言われるまま、素直に名前と電話番号、それから生年月日を記入し、用紙を翔の前に差し出した。

そしたらさ、翔の奴…

「入店、おめでとう」

ってさ、僕の右手をを掴んで、勝手に握手をして来て…

「え、ちょっと待って? 入店…って、どう言うこと?」
「あれ? 俺言ってなかったっけ?」

意味も分からず、ひたすら頷くだけの俺…

その俺に向かって翔は、キラッキラの笑顔を向けた。

「ホストクラブSTORMへようこそ」って。
/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp