• テキストサイズ

☆泡沫の夢☆<イケメン戦国 上杉謙信>

第1章 プロローグ


謙信「俺が強く居られるのはのおかげだ。
 素っ気なくされたら、そうだな……お前が構ってくれるまで張り付いて離れないだろう」

「謙信様なら本気でやりそうで怖いです……」


が困った顔をすると、謙信は目を閉じたまま薄く笑った。


謙信「もちろん本気だ。お前に相手をされない人生など考えたくもないからな。
 しかしは俺のものだ。龍輝はそろそろ他所に拠り所をみつけるべきだな」

「ブラックな職場に居るから無理じゃないですか?」


お城と家の往復で、女の子と遊ぶどころか出会いさえないだろうとは危ぶんでいた。


謙信「この時代の就労にクリーンさを求めても仕方なかろう。
 合間を縫って見つけるのが普通だ。龍輝のことは良い。もう一度、だ」

「っ、いつ出発するんですか。
 また信長様達に遅れをとっちゃいますよ?ん!んん……」


朝に交わすにしては強引で深い口づけに、の言葉が途切れた。


謙信「と離れがたい」


腕の中に閉じ込めて口づけをしても足りないと、謙信は名残を惜しむ。


「謙信様ったら、もう…寂しがり屋なんだから」

謙信「何を言っている?お前とて寂しいと思っているだろう」

「う……それを言われると…寂しんですけど……」


が褪せた金髪をなでると、謙信は気持ちよさそうに目を閉じた。


/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp