第2章 ランドマークタワー
「結婚してても構わない。僕と付き合ってみない?悪くはしないよ…それから、LINE交換しないかい?」
何と、大胆な返事だろうか。
それに直ぐにLINEの交換にも驚いてしまった。
ヤマザキがLINEの交換をしたいと言うので、それに私は応じたのだ。
直ぐに、ヤマザキからLINEにメッセージが来た。
挨拶もそこそこにこう書いてきたのだ。
「僕の写真は見たよね?美都さんの写メ送ってくれないかな?どんな人か知りたいんだ…」
私は、これを読むと非常に困ってしまった。
自撮りで写メなど撮った事がなかったからだ。
でも、ヤマザキは私の写メが欲しいと言っている。
送らない訳にはいかないとその時思ったのだ。
「少し、時間をくれませんか?今、自撮りして送ります…」
私は、ヤマザキにこう書くと急いで化粧を直した。
そして、ちょっと外行の洋服に着替えたのだ。
それから、慣れない手つきでスマホを持ち、ちょっと微笑むとスマホのシャッターを押した。
映し出された写真は、ちょっと納得がいかなかった。
けれど、私はその写真をヤマザキに送ったのだ。
それを見ると彼はこう書いてきた。
「美都さん、あなたはとても綺麗だよ。37歳になんて見えない。今すぐにでも僕はあなたを抱きしめたい…」
これを読んで驚いてしまったのは言うまでもなかった。