第1章 例の部屋に閉じ込められた！？【五条悟】

じゃあどうしろと言うのだ、と余裕綽々な五条を見てイラつく。



この空間から早く出たい。



嫌いな奴と一緒だなんて。



そう、は五条と同期であり、何かと昔から反りが合わなかった関係だった。



2人の仲介役をしていた夏油も離反し、今はいない。



硝子は高専から出ないので、言わずもな。



悶々としていると、『ピコン』と間抜けな電子音が鳴った。



「···、は？」



【この部屋を出る条件/机の上にある媚薬を全て飲み干す事】



部屋の壁に現れたディスプレイの表示を見て、五条は鼻で笑い、は腹の底から嫌そうな声を出した。



「だってさ。どっちが飲む？」



「···。どっちも何も」



が視線をやれば、ざっと20本はあるだろうか。



「別に僕が全部飲み干しても構わないよ。でも一つだけ条件。僕だけが被害に遭うのはフェアじゃないよね？」



「だから何よ」



「わかんない？を抱かせてもらうよ」



ビシッと、その場の空気が一気に冷えた。