第25章 懐玉
妹が寝静まった後、私は両親を手にかけた。
血の海に沈む両親をただただ見つめ、動かない死んでしまった両親を呪霊たちに食わせている時。
「おに、ぃ、ちゃん……?」
物音で目を覚ましたのか、妹は目をこすりながら私の所へと来た。
そして、両親の姿を目に映す。
「パパ……?ママ……?」
"死"というものがまだちゃんと理解できていない彼女は、首をこてんと傾げた。
近づこうとするの身体をふわりと持ち上げる。
「少し、散歩でもしようか」
そう言えば、彼女はきゃっきゃっと楽しそうに笑った。
呪霊には私が戻ってくるまでに綺麗に食い終わるように言っておいたから大丈夫だろう。
星の綺麗な夜。
一生懸命に手を伸ばして、「きらきら星」を歌うの声に耳を傾けながら私は歩き続ける。
本当はこんなことはしたくないが、今は辛抱だ。
私も、オマエも。
暫く歩いて、実家から少しだけ離れた親戚の家に着いた。
そして、を預かってくれるように頼んだ。
「私は学生寮に住んでいるので大丈夫なのですが、この子はまだ小さいので……」
「ご両親はどこに行ってしまったのかね~」
「一応連絡はしてみますので、それまでの間お願いできますか」
「勿論よ‼」
おばさんはニコニコと笑って家の中に入って行った。
玄関前に残される兄妹2人。
服の裾を掴んで不安げなと目線を合わせるために、その場にしゃがんだ。