第25章 懐玉
呪霊を生み出しているのは非術師なのに、私達は非術師の為に死んでいくのか。
喜ばれながら、拍手をされながら。
ぐちゃぐちゃの死体になって、誰にも見つけられず、そんな風に死んでいくのが、本当に正義なのか、大儀なのか。
覚めない夢の中をずっと歩いているような気がする。
ガラクタのように扱われているような気がする。
そんな風に死にに行く仲間を見て、何もなかったように世界は回って生活は続いていく。
なんて虚しく何もない日々なんだろう。
息を吸って、いのちを食べて、排泄をして。
ただそれをくり返して毎日を生きるなんて、まるで猿そのものだ。
灰原の遺体に布を被せ、傷心している七海を遺体安置所から連れ出した。
あそこにずっといると七海の壊れた心がもっと壊れると思ったし、なにより怪我を硝子に治してもらわなくては。
医務室に七海を連れて行き、硝子に連絡をすれば「すぐに行く」と返信が来た。
彼女が医務室に来ればあとは任せるほかない。
私は医務室を後にして、教室へと足を運んだ。