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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第25章 懐玉








私には何の問題はない。
問題はないが……。

「俺がしくった。オマエは悪くない」

悟だって悪くないだろう。
これは、"私達"のミスだ。
私達が自分たちの力に酔いしれ油断したからこうなったんだ。
怖いものしらずだったのに、初めて恐怖を知った。

「……戻ろう」
「傑」

幼い少女の死を喜ぶ彼らに、私はどうしようもない感情を抱き始めた。
だがそれは自分の思想に反するもの。
そこに気づいたら、私は私自信を私が否定することになる。
だから私は私の気持ちに気づかない振りをした。
私が私であるために。

気付きたくないから、知りたくないから、見たくないから。
早くここから立ち去りたかった。
そんな私を悟は呼んだ。
ゆっくりと彼を見ると、青い瞳が私をまっすぐにとらえた。

「コイツら、殺すか?」

……………うん。

そう、言えたならどれだけよかっただろう。
ここにいる奴等を全員殺せば何かが変わったりしないだろうか。

「今の俺ならたぶん何も感じない」

そうだね。
きっと君なら簡単に命を奪う事ができるだろう。
だけど。

「いい、意味がない」

元々問題のあった団体なんだ。
いずれ解体される。
だから、君がこいつらの為に手を汚すことなんてないんだ。

それに、こいつらを殺したところで理子ちゃんは戻ってこない。
殺したって意味ないだろう、だって彼女は死んだんだから。
死んでしまったんだ、理子ちゃんは。






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