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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第25章 懐玉








「でも1つ問題があってな。俺が呪具を持つと呪具の呪力で透明人間じゃなくなっちまう」

拳銃を構えた瞬間、私は呪霊「虹龍」を男に向けて放った。
呪霊の中で最高硬度を誇るというのに、男は焦る様子もなく3発発砲したのち、簡単に虹龍のスピードを上回る速さで避けた。

男は言った。
男は物を格納できる呪霊を飼っていて呪具はそこに入れて持ち歩いていると。
どこにしまって持ち歩いているのかという疑問はすぐに解決した。
男は体内から小さく丸まっている呪霊を吐き出してみせた。
ウロボロスのようなそいつは、自身で体を格納し小さくなっているが、赤子頭部と芋虫のような長い体を掛け合わせたような見た目になり男の体に巻き付いた。

「透明人間は臓物まで透明だろ?これで俺はあらゆる呪具を携帯したまま結界を素通りできる。星漿体を先に殺ってもよかったんだが、六眼の視界に入るのはリスクが」
「もういい」

男の言葉を遮った。
それ以上のことは聞きたくもなかった。

「天与呪縛だろ?私達と同様に情報の開示が能力の底上げになることは知っている。私が聞きたいのはそこじゃない」

私は知りたいのは何故薨星宮に続く扉が分かったのかということ。
毛程にも残穢を残さなかったのに。

「人間の残す痕跡は残穢だけじゃねぇ。臭跡、足跡。五感も呪縛で底上げされてんだよ」
「途中に女性が一人いたハズだ。彼女はどうした」
「ん?あぁあのメイドか。多分死んでる。生かす気も殺す気もなかったけどな。運よきゃいきてんじゃね?」
「そうか。やはりオマエは死ね」

無力な女子中学生と女性を殺すのも躊躇しないそのクズさに腹が立つ。
そして守れなかった自分自身にも。
せめてここでコイツを殺すことが彼女たちの供養になれればそれでいい。




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