第25章 懐玉
護衛3日目。
同化当日。
15:00、私達は高専の莚山麓にいた。
理子ちゃんの懸賞金が取り下げられて4時間は経過している。
もう、何も警戒することはない。
「皆、お疲れ様。高専の結界内だ」
「これで一安心じゃな!!」
「……ですね」
理子ちゃんと黒井さんは安堵のため息を吐いた。
その横では悟が眠そうな顔をして疲れ切っていた。
一昨日からずっと術式を解いていないうえ、2日も徹夜をしているから当たり前だが。
「悟、本当にお疲れ」
悟がいてくれてよかった。
でなければこんなにスムーズに護衛はできなかっただろう。
「二度とごめんだ。ガキのお守りは」
「お?」
みんなが安心しきっていた。
懸賞金の取り下げもあるが、高専の結界内に入ったことで外部からの侵入はないと、私も悟もそう思っていた。
思っていたのに。
気付いたら悟は腹部を背後から刀で刺されていた。
ここは高専の結界内。
高専関係者でなければ侵入することはできないはずなのに。