第25章 懐玉
「まさか盤星教信者……非術師にやられるとは。自分が情けない」
深いため息を吐いて落ち込む黒井さん。
「不意打ちなら仕方ないですよ。私の責任でもある」
ちょっとした油断が彼女を危険に晒してしまった。
もっと思慮深く考えるべきだったんだ。
「というか飛行機で来たんですね。大丈夫だったんですか。襲撃とか」
普通なら警戒するべきなんだろうけど、こっちには悟がいる。
六眼を持っている悟は目がいい。
離陸前に乗客乗員、機内外をチェックしてもらったら、何も問題はないと親指を立てたため、飛行機に乗車。
飛行中は私の呪霊で外を張ったため、下手な陸路よりは安全と言えた。
「それより私は沖縄を指定してきたことが気になります」
「時間稼ぎじゃないんですか?理子様を殺められなくても明日の満月に間に合わないよう」
「それなら交通インフラの整っていない地方を選びます」
「!!まさか奴ら空港を占拠する気じゃ」
「かもしれません。でも大丈夫。ここに来たのは私達だけじゃない」
もうそろそろ着いている頃だろう。
頼れる後輩2人が。
あの2人も強いからね。
何も心配なんてしていない。
それよりも綺麗な風景だ。
私はポケットから携帯を取り出し写真を撮った。
今沖縄にいることを両親、そして妹に知らせるために。
お土産は何がいいだろうか。
無難にシーサー?
に欲しい物を聞いて、とメールを送りポケットにしまった。