• テキストサイズ

【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第19章 旅行







「でもよ、実際のところ悟はのことどう思ってんのかね?」

カルパスを食べながらパンダはくあっと大きくあくびをした。
時間は既に夜11時を回っている。
そろそろ寝たいところだが、話が盛り上がっているせいでそんな空気はどこにもない。

「本人前にして言うのもなんだが、なんとも思ってねえだろうな」
「夏油傑の妹だから気にかけてるって感じか~」
「ツナマヨ。明太子」
「いや、それはこいつを助けるためで仕方なくだろ」
「しゃけ……」
「え、何の話?私、知らないんだけど」

狗巻棘は余計な事を言ってくれた。
呪いを受胎した話を持ち出すとは。
でも、禪院真希の言う通りであれは仕方なくの事。
好意や愛情があったわけじゃない。

野薔薇にその話をかいつまんで説明すれば、ものすごく不細工な顔をしていた。
そんな顔にもなるわな。

「これ、虎杖知ってるの?」
「知らないと思う。伏黒はその場にいたからなんとなく知ってると思うけど」
「うへぇ……。あんたって本当不幸な奴ね……」
「不幸じゃねえわ」
「……じゃあ、幸せな奴ね」
「……………人の揚げ足を取るな」
「ふふっ」

嬉しそうに野薔薇は笑った。
こういうところ、野薔薇は本当に頭が回ると言うか、なんというか。




/ 884ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp