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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第16章 野球







一球目、空振りでストライク。
二球目、空振りでストライク。

「だめじゃん」
「なんだよ、俺達にはあんだけ自信満々に言っといてよ」
「ツナツナ」
「バット高いぞー。もっとボール見ろー」
「ホームラン打って見せろー」

ベンチからのヤジが飛んでくる。
だが、これは仕方ないと思う。
あれだけみんなに言っておきながらこのザマだ。
だけど一つだけ言っておくことがある。
野球は好きだけど、野球ができるとは一切言っていない。

ホームランコールがベンチから聞こえてくる。
半ばやけになって、意地になった私は、バットのグリップをぎゅっと強く握った。

「ホームラン位打ってやらぁっ!!」

そして三球目。
私は飛んできたボールをよく見て、バットを思いっきり振った。

「あ」

ドゴッ。

私が振ったバットは、メカ丸へと直撃してしまった。

「メカ丸ー!!」
「メカ丸、大丈夫⁉」

東堂の時とは違い、京都校の奴らはみんなメカ丸の側へと寄っていく。
一方私は、審判やチームメイトから爆笑の渦を貰っている。

「あはははは!!すごいじゃん!!ホームランだよ‼」
「ある意味、ホームランだな」
「コントロールがいいな。あれ狙ってやったのか?」
「しゃけ、ツナマヨ」
「綺麗な伏線回収だったな」

五条悟、伏黒、禪院真希、狗巻棘、パンダが私の事をバカにしてくる。
わざとじゃないのに。
頬を膨らませる私だったけど、誰も慰めもしてくれない。
虎杖と野薔薇は地面に突っ伏して爆笑しているし。




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