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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第16章 野球







ていうか。
私、昨日東堂に八つ当たりしたんだった。
虎杖にもたくさん当たってしまったし。
謝らなきゃ。
とは思うんだけど……東堂に関しては苦手意識が先行してしまう。
が、やっぱり謝らないといけないよなぁ。

私は医務室を後にして、私は二人の後を追った。
どこに行ったんだろう。

外に出て行ってしまったから、高専内を探しても意味がないとわかりつつ、ぐるぐると探し回ること数分。
息を切らした虎杖とすれ違った。
虎杖をここまで追いつめるとは……。

「虎杖、東堂は?」
「はぁ……はぁ、……ま、撒いた……」
「……少し休んだら?」
「そ、そうする……」

よろよろと歩く虎杖。
相当走り回ったんだろうな。

「あ、違う」
「え、何が?」

スルーしそうになったけど、私はこいつにも謝らなくちゃいけないんだった。

「あのさ、昨日はごめん」
「俺、何か謝られることした?」
「八つ当たり、したから」
「そうなの?」

気づいていなかったのか。

「した。ちょっと余裕なくて。虎杖が急に強くなって焦って、……だから」
「俺気にしてねえよ。それに、俺が強くなったのがいたからだし」
「へ?」

間抜けな声を出してしまった。
虎杖を見れば、どこか恥ずかしそうにでも嬉しそうな顔をしている。




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