第14章 明日
虎杖の口付けを私は黙って受け入れる。
零れる唾液が制服を汚すが、気にも留めにずに。
何度も角度を変えるそのキスは、五条悟とは違いどこまでも優しい。
優しく舌を吸われ、唇を啄まれ、脳がとろとろと溶け思考回路は機能を停止している。
どのくらい虎杖とキスをしていたのか分からない。
わからないけど、私の唇は腫れているんじゃないかと錯覚するほどもう感覚がない。
それほどまでに私はコイツとのキスを堪能していたということだ。
漸く解放されたことで、大きく息を吸えば、喘ぎ声にも似た声が部屋に木霊する。
それが、また虎杖を興奮させた。
「、かわいい……」
「ひぁっ……」
私の首筋に顔を埋め、べろりと舐め上げる。
がくがくと身体が震え、抜けている力が更に抜けた。
ずるずると壁に沿って地面へとへたり込めば、虎杖は私の上に覆いかぶさり、制服のボタンを一つ二つと外していく。
流石にこれ以上の事を許してはいけないと思い、左手で虎杖の腕を掴むが、逆に腕を取られた。
「触って」
耳元で聞こえる虎杖の声と同時に、私の左手は虎杖のそれに触れた。
ズボン越しでもわかるほど、コイツのソレは大きく勃ちあがっていた。
驚いて引っ込めそうになったけど、ぎゅっと強く当てられる。
切ない表情で私を見てへらっと笑っていて。
その顔に絆されそうになってしまう。