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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第8章 修行







「お風呂一人で入れる?」
「入れるっつーの。何歳児だと思ってんだ、私のこと」
「ねえ知ってた?お風呂入ってる時に、視線とか人影感じるときあるでしょ。その時って後ろじゃなくて上にいるんだって」
「なんで今その話した⁉ふざけんなよ、嫌でも意識すんじゃん」
「うん、だから僕と一緒に入ろっ」
「……最初からそれが目的だったんだろ」
「うん」

うんって……。
めっちゃいい笑顔で言うんじゃねえよ。
素直か、己の性欲に。
でも絶対一緒になんて入りたくない。
変な事するもん、絶対。

「一人で入る。そんなん迷信だもん」
「本当だって、この前テレビでやってた」
「信じなきゃいないのとおんなじだもん」
「口調が変わってるよ」
「うるさい!!つか、高専に戻れや」
「やだ」

そう言って五条悟は私を抱いて風呂場へと直行した。
衣服を身に着けたままの状態で頭からシャワーを浴びることになってしまった。

「あーあ。濡れちゃったね、」
「てめえが濡らしたんだろうが」
「洗濯するから脱いで」
「………性格悪すぎだろ、マジで。いつか誰かに殺されるぞ」
「あっはは。が殺してくれるんでしょ?何言ってんの」

きゅっとシャワーを止めて、べちゃべちゃに濡れた私のおでこに張り付く前髪をかき上げ、近づいてくる五条悟の顔。
ふいっと反らせば頬を両手で包まれ、深いキスを落とされた。

風呂場に響く濡れた音に、心臓が早くなる。
何度もこいつに抱かれているのに、慣れない。
角度を変えてより深くより熱く。
唇が離れる頃には私の息は既に上がっていた。



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