第8章 修行
結局その後も、私の弱点を言いまくる二人に私はもう諦めた。
そう思うと私弱点ありすぎじゃない?
怖いもの多くない?
自分でも引くんだけど。
「てか夏油帰らないの?映画2本見たじゃん」
「帰るよ、今から帰るし」
「じゃあ、また明日な」
バイバイと手を振る虎杖に私も手を振る。
が、正直最後にみたホラーが怖すぎて扉を開けられない。
開けたら何かいるんじゃないかって思ってしまう。
ゆっくりと扉に手を掛けて、開けようとしたとき。
「わっ!!」
「うわああああああああああっ!!!!!!」
「危なっ」
後ろから思い切り肩を叩かれ驚かされた。
足を滑らせ階段から落ちそうになったところを五条悟に支えられる。
し、心臓が死んだ……。
すごい爆速で脈打ってる。
し、死んでねえよな私。
若干涙目になってる。
「ふ、ふざけんなよ、お前。まじで、死んだかと思った!!」
「ごめんごめん。だっていつまでもそこにいるんだもん」
目じりに溜まる涙を五条悟が指の腹で拭った。
いや、だからって普通驚かそうとするか?
後ろでは虎杖がゲラゲラ笑ってるし。
悪ノリが過ぎるだろ。