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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第1章 復讐







彼女の攻撃を躱し、懐に入って腕を取った。
ギリギリと折れない程度で掴めば、痛みで顔を歪ませる。
が、それは一瞬のこと。
再び僕を睨みつける。
この強気な態度は嫌いじゃないと思った。

「さて、君はどこの誰?どうして僕を殺そうとするのかな?」

相当腕が痛いのだろう。
彼女の額からは油汗が滲んでいる。
というのに彼女は不敵に笑ってみせた。

「夏油。正真正銘、夏油傑の妹だ。お前が殺した男の妹だよ‼」

その言葉に、僕も周りの人間も表情を変えた。
ほんの一瞬動揺してしまったが、それだけ。
動揺しようが、隙を作ろうが何しようが、お前の攻撃は僕には当たらない。

彼女の腕を掴み外側へ捻る。
痛みに耐えられず地面に伏せる彼女の両腕を背中側に回し、尚且つその上に乗り体重をかける。
そうすればそう簡単には身動きは取れない。
中学生の女の子なら尚更。

地面に顔をこすりつけながらも、それでも僕を睨むことは忘れない。
その執念に場違いかもしれないが、感動してしまった。

「お前、本当に傑の妹……?」
「兄の名前を気安く呼ぶな、クズが!!」
「ん~、どうやら本当っぽいな」
「離せ!!殺してやる!!」
「この程度で僕を殺せると思うなよ、クソガキ」

その言葉を最後に、僕は彼女の額に手を当て気絶させた。
気絶したのを確認し、僕は彼女の上から身体をどかす。



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