第2章 芽生える恋
秀吉「俺がなんでお前を助けたと思う?」
今ならさくらにも分かる。
秀吉「さくらは希望だ。お前のような思いをする人を一人でも減らすという決意の表れだ。お前の笑顔を見るために俺は頑張れる。だからこれからも傍にいてくれな…。」
実際言葉で言われると体の奥がじんとして息が苦しくなった
「はい」と言えたかどうか、さくらは記憶にない。
さくらの胸の中で秀吉への想いが膨らみ、爆発寸前だった。もう父親代わり、兄のような存在などと自分を偽り騙す事は出来ない。
秀吉に恋心を抱いている。
気づかないようにするにはさくらの想いは膨らみ過ぎた。
ただ、秀吉の特別ではあっても、秀吉が自分に恋愛感情を抱くことは無いと、さくらは確信していた。