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秋の夜に置いてきた恋【イケメン戦国】

第15章 誓い(秀吉編)


さくらが仕事をしてると、廊下の先で光秀がおいでと手招きしている。


さくら「明智様、どうかされましたか?」


光秀「何かあれば、力になる、つい最近そういったはずだぞ。秀吉ともめたか」



さくら「もめては…おりません。」



「秀吉が腑抜けになっておるのはお前のせいだろうな」



さくら「恐らくは…。私も心配しております」



光秀「秀吉に余計な事に頭を使ってほしくない。今度の戦に集中して欲しいのだ。さくら協力してくれ」



さくら「明智様、私に出来る事はします。」



光秀「お前は秀吉への想いは本当に捨てたのか?」



さくら「ずいぶんと核心に迫りますね。」



「それが俺の仕事だ。心を読まれて不愉快かもしれんが、秀吉の為、お館様の為。天下統一という大きな目的のためだ。」



さくら「秀吉様は私が事件を起こしてしまった事をご自身の責任と悔いています。私が秀吉様を愛していたこともご存知です。妹のように思っていてるのに、気持ちに応えられないということがご負担になっているかもしれません。」


光秀「聡い女かと思ったが、案外阿呆なのだな。」


さくら「・・・・。」


光秀「秀吉がお前を妹として見ていないという可能性は考えなかったのか?」


さくら「え。」


光秀の目は優しかった。


光秀「政宗との情事を見られたのだろう?」


さくら「どこまで知ってるんですか。明智様が恐ろしいです」


光秀「あいつは不器用で素直になれないだけだ。こんな小娘一人に取り乱して」


さくら「私はどうしたら?」


光秀「お前も素直に受け取れ、秀吉はお前が好きなのだ」


さくらは顔が赤くなった。


光秀「口にすることが全て真実ではないぞ。」
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