第13章 見送り(秀吉編)
さくらは政宗と別れる前に、部屋にお礼を言いに行った。
さくら「昨日はありがとうございました。私の恋も無事昇華しました。」
政宗「へぇ~…まぁそうだといいけどな。」
さくら「昨日限りです。もうあんな無茶なご依頼は致しません。」
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さくら「もう一つ秘密を共有しても良いですか?一実は……先ほど、秀吉様が来ておられました」
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政宗「ま、俺としては結構楽しかったし…。さくらは素直に俺にしておけば良いんだぞ。しかし、秀吉が入って来なかったのには驚いたな」
さくら「秀吉様のお気持ちがない事も分かりさっぱりとしました」
政宗「ん~まぁアイツはモテるが意外と不器用な所があるんだよな」
さくら「政宗様が城を発つのは寂しいですが、城にいられると、私も政宗様が気になって気持ちが膨らんでしまうかもしれないので、いなくなってくれて調度良かったです」
政宗「そういう冗談も言えるんだな、賢いし、面白い女だ。俺はお前の匂いがなくなると寂しい…秀吉はバカだな。」
さくら「え?」
政宗「なんでもない。“兄”の秀吉が心配するぞ」
さくら「意地悪ですね」
政宗「仕返しだ」
他愛ないやり取りをして政宗の部屋を去った。
影から光秀が聞いていたのは流石に知らなかった。