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秋の夜に置いてきた恋【イケメン戦国】

第7章 新しい朝


朝日が昇る前、政宗様が眠ると、着物を整え、髪を結い、部屋を後にしていた。

(予期していた通り)早朝からお館様に呼ばれた。
秀吉様が信長様の部屋の前にいたので、一礼してからお部屋に入った。


信長さまは天守のずいぶんと奥に座っておられる様子で、どこまで近づいていいのか、襖を閉めおずおずと足を進めた。


信長さまから「よくやった」と声をかけられたので、声をかけられたその場所で正座した。

信長「これからも秀吉を頼むな。何か褒美をやろう。欲しいものはあるか?」


と言われた。騒ぎを起こし、お咎めなしなのは、秀吉様の計らいなのはわかっていた。


三つ指を立て頭を下げ言った。
「信長さま憚らず申し上げます。友人を埋葬し墓を立てさせて頂くお許しは頂けますでしょうか。」


信長「貴様はあれだな。秀吉に似て、優しすぎる所が玉に瑕だ……分かった。」

とそれ以上会話をすることはなかった。


その後、信長さまの命により、私は女中ではなく、侍女として秀吉様の身の回りの世話をする運びとなった。


部屋を出たさくらの両手を強く握りしめ、秀吉が「もうお前にあんな事はさせないから」と誓った。




天下統一を成し遂げる信長様の右腕である秀吉様にお仕えし支える為に、昨晩全ての私情を捨てた。
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