第9章 家族
「いいや、俺がソファーだ!」
『だめ、私がソファー!』
と台所で愛し合ったあとのことだ。
どっちがベッドで寝るかで軽く云い合っていた。
いつもなら一緒になるが、今日はタケルがベッドで眠っている為、何方かはソファーで寝ることになるのだ。
俺は正直、眠れる場所があればどこでも構わない。
なんなら寝なくても大丈夫なのだ。
然し、はなかなか折れてくれないのだ。
「なら、一緒にソファーで寝るかぁ?」
なんて冗談で云ってみた。
すると、、、、
なんとは頷いたのだ。
はそそくさとソファーに上がり、寝る支度をし出す。
ソファーに彼女を押し倒すと、キョトンとした顔をする。
「一緒に寝るってそーいうことじゃねぇのか?」
俺の言葉にみるみると顔を赤らめる。
『でも、さっき、、、、』
「ンなの足りねぇよ。」
本当はをベッドで寝かせる為に、態と襲うフリをしたつもりだったが、、、、
『ッ、、、優しくしてくれる、、、?』
「ああ、だが朝まで付き合ってもらうぜ?」
予定変更だ。
結局朝方までを抱き潰した。
眠っているをベッドへと運び、寝かせるとタケルが目覚めた。
「悪りぃ、起こしたか?」
タケルは目を擦り乍ら、首を横に振る。
「まだ朝早ぇ、もう少し寝てろ。」
タケルの頭を撫でてやれば、頷き再び目を閉じるタケル。
俺も少し仮眠するか、、、、
そう思い、立ち上がった時だ。
タケル「中也、あんまりやり過ぎちゃダメだよ。」
慌てて振り向くと、ジトーっとした目で俺を見つめるタケルと目が合う。
「お、おう。」
俺はそそくさと寝室を後にした。
タケルのやり過ぎるなとはそーいう意味だよな?
ってか彼奴いくつだよ、9歳だよな?
今のガキは色々早ぇって聞くが、そーいうことか?
眠気が一気に醒めた俺は結局一睡もすることは出来ず、今後のことについて考えた。
「防音室のある部屋に引越さねぇとな、、、」