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人魚姫 【文スト/中原中也】

第9章 家族


"寝た?"

「ああ、ぐっすりだ。」

タケルの云う通り、の肉じゃがは絶品だった。
3人で飯を食い、タケルと一緒に風呂に入り、寝かしつけた。

まるで本当の家族のようだ。

洗い物をしているの背後に回り込み、後ろから抱き締める。

『どうしたの?』

「此処痛むか?」

の額に貼られた大きめの絆創膏にそっと触れる。
南條に殴られたのだ。

医者に見せたら問題ねぇとのことだが、心配だった。

大事なを傷つけた彼奴を俺は許さない。

痛ぶって、処刑してやる。


俺の問いに微笑みながら首を横に振ると目が合う。

そっと彼女の顎を掴み、軽く接吻をした。

「無事で善かった。」

『中也くんが助けに来てくれたからだよ』

「でも手前にまた怪我させちまった。」

『でも絶対に助けにきてくれる、、、ありがとう。』

今度はから触れるだけの接吻をしてきた。

花のように微笑むが愛おしくて堪らなくなった。


ここが台所であるということを忘れ、俺は彼女の唇に齧り付いた。

『ッ!、、んふっ、、ン』

突然のことに驚き、俺から離れようとするの肩を掴み、正面へと向きを変え、彼女の脚の隙間に自身の脚を入れ込んだ。

逃げる舌を捕まえ、絡めとる。

はじめは抵抗するであったが、今では力も抜け大人しく俺に身を委ねる。

そんな姿を見てしまえば、おのずと一点に熱が集中する。


「彼奴に触れた場所は何処だ?」

耳元で態と息を吹きかける乍ら囁く。

『腕と脚と、、、胸、、、』

「それから、、、?」

『ッ///、、、、此処。』

顔を真っ赤にし乍ら、自身の秘部を指さす。


「彼奴が手前に触れたとこは消毒しねぇとな、、、?」






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