第9章 家族
タケル「うわー!すげぇ!中也、早く!!」
「おい、勝手に行くな!」
ここは遊園地、何故俺がこんなとこにいるかって?
話しは数日前へ遡る、、、。
「遊園地ぃ!?」
タケル「うん、僕久しぶりに行きたいんだ!も休み取ってくれたし、中也も一緒に行こうよ!」
「ったく、仕方がねぇなぁ。」
タケル「やったー!!」
実は3日後はタケルの誕生日だと先ほど知ったのだ。
そんで誕生日贈呈品は何が欲しいかと聞けば、遊園地に連れて行って欲しいとのことだ。
エリス嬢の付き添いで何度か行ったことはあるが、カップルや家族連ればかりでかなり浮いていたことを思い出すとあまり気乗りはしねぇが、今回はもいるとのこで了承した。
"お仕事大丈夫?"
「ああ、ここ最近は落ち着いてるし問題ねぇよ。」
"ありがとう"
にっこりと微笑むに、胸が高鳴った。
此奴の笑顔にめっぽう弱い俺なのだ。
「じゃあ3日後、迎えにくるからな!」
タケル「うん!楽しみにしてる!!」
そして冒頭に戻る。
平日ってこともあり、そこまで人で溢れかえっていることはねぇがやはり、家族連れやカップルが多い。
タケルを追いかけ、彼奴の乗りたいもんに付き合ってやる。
いつも以上にはしゃぐタケルの姿を見て、此奴はまだ子供なんだと再認識する。
タケルはガキにしては大人びたことを云うこともあり、たまにガキだと忘れちまう時があるのだ。
少し休憩するためにベンチに腰掛けるとちょこんと隣に座る可愛い彼女。
"タケルくんすっごく楽しそう。"
「そーだな。」
"ありがとね、付き合ってくれて。"
「気にすんな、俺がしてぇんだ。それに彼奴には感謝してんだ。」
"??"
キョトンとする。
「俺と手前を出逢わせてくれたんだ。ほら、キューピッドってやつかぁ?」
クスクスと笑うに自身がかなり恥ずかしいことを云ったんだと今更気付いた。
「な、なんだよ!!」
"ふふ、ごめんね。急に可愛いこと云うから"
タケル「っー!!僕これ食べたい!」
はタケルの元へ走っていった。
その姿を見て、ふと想像する。
との未来を、、、、