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人魚姫 【文スト/中原中也】

第1章 運命の出逢い。



案外可愛いやつだな、、、。

落ち込んでいるタケルの頭を撫でてやった。

「男が、んな顔すんな。今回はが助けてくれたんなら、次は手前が守ってやれ。」


タケル「うん。僕強くなる!だから僕を中也の弟子にして下さい!」

予想外すぎる答えに驚いた俺。


「はぁ!?ってか中也じゃなくて中也"さん"な!」

タケル「中也でいいじゃん。」

「手前より年上だ!それに師匠だろ!さん付けしろ!」

タケル「えっ!いいの??」

「俺は餓鬼だからって容赦しねぇぞ?」

タケル「うん!!」

そんなこんなで週に一度、タケルのいる施設へ行く約束をした。

普段なら断っている、何故なら俺はマフィアだからだ。

然し、タケルの目に負けたのだ。
彼奴の目は本気だったから。

それに、、、、、


タケル「あっ、!!」

「大丈夫だったか?」

は頷き、頭を下げタケルに手話で伝える。

タケル「そんな大怪我じゃないのに、ご迷惑をかけてすみません。って。」

「気にすんな。元はといえば、こっちのせいで手前らを巻き込んじまったんだ。」

は首を横に振った。

タケル「、僕中也の弟子になったんだ!今度は僕がを守るからね!」

は少し驚いた顔をし、俺の方を見る。

「まぁ、、、成り行きでだな、、、」

は困った顔をし、ポケットから携帯を取り出し文字を打ち、画面を見せてきた。

"すみません、ご迷惑おかけして。"

「気にすんな、そっちこそ俺が行って迷惑になんねぇか?」

は首を横に振り、再び携帯に文字を打った。

"そんなことないです!タケルくん凄く喜んでるので。えっと、、、"


「中原中也だ。」

"私はです。宜しくお願いします!"

「ああ、宜しくな!」


これが俺との出逢いだった。








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