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人魚姫 【文スト/中原中也】

第7章 はじまり


ギシギシとベッドの軋む音が部屋に響いていた。

ベッドの上では絡み合う男女、脱ぎ捨てられた服と破かれた袋が数枚散らばっていた。

「ッ、、やべぇ、、、」

『ッンん!!』

何回イッたかも判んねぇ。
が善すぎるのだ。

1番奥を数回突けば、の身体はビクビクと痙攣を起こし、俺のモノを締め付ける。

「ッく、、、、」

そしてその締め付けで、薄い膜に欲を吐き出しての繰り返しだ。


が悪いのだ。

"中也くん大好き、、中也くんでいっぱいにして、、、"


可愛い顔であんなことを云われちまえば、理性もクソもねぇ。
俺の理性なんてすぐにぶっ壊れた。

何度吐き出してもすぐに熱を持つ欲棒に嫌気もさすが、それほどに溺れているということだ。

のナカから欲棒を一度引き抜き、薄い膜をゴミ箱へ投げ捨て、そっとを抱き寄せる。

「、、、好きだ。」

その時だった。

『私も中也くんが好き。』

そう聞こえたのだ。

空耳なんかじゃねぇ。

「今、、、なんつった!」

俺の声に驚いたはキョトンとした顔をする。

「今、私も好きって、、云ったよな?」

は俺の言葉に目を丸くした。
彼女も気付いていないようだ。

「もっかい、もっかい云ってくれ!」

--------

中也くんの言葉に耳を疑った。

私の心の声が聞こえたというのだから。

彼の云う通りにもう一度心の中で呟いたが、、、


「聞こえねぇ。確かに聞こえたんだが、、、」


たまたまだったのだろうか、、、。

もう一度彼に好きだと伝えたが聞こえないようだ。


なにかきっかけがあったはず、、、。

そこで思い出したのだ。

彼の頬に触れながら、もう一度伝えた。

『中也くん、好き。』

「ッ!!俺もだ、。手前が好きだ。」





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