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人魚姫 【文スト/中原中也】

第17章 欲しいモノ


---3ヶ月後

「どうだった?」

『うん、予定なら9月だって』

そう云い乍ら、腹を愛おしそうに撫でるに俺は飛び付いた。

「本当か!?男か?女か??」

『ふふ、まだ早いよ』

は妊娠したのだ。
予定日から計算するに恐らくクリスマスイブの熱い夜であろう。

「タケルが帰ってきたら教えてやんねぇとな!」

『そうだね!喜んでくれるかな、、、』

少し不安そうな

「彼奴が兄弟が欲しいって云ったんだ、喜ぶさ。それに俺らのタケルへの気持ちが無くなることもねぇだろ?」

『うん、そうだね!もうすぐお兄ちゃんが帰ってくるよ』

暫くして帰ってきたタケルに兄弟が産まれることを伝えると、大はしゃぎするタケル

"いつ産まれる?" "弟?妹?" "名前は僕が決める!"

興奮するタケルに中也ももほっこりするのであった。


海という名は宣言通りタケルが決めた。

海が生まれてくる間、タケルは毎日のお腹に話しかけていたそうだ。

も中也もそんなタケルが愛おしくて仕方がなかったんだとか、、、

そして無事海が生まれ、中原家は四人家族となったのであった。

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