第17章 欲しいモノ
『中也くん、タケルくんなんて?』
風呂から上がった俺にはひそひそと話しかけてきた。
「考えとくってよ、彼奴まだ俺らに遠慮してるのかもしんねぇから取り敢えず今流行りのゲェム機は買っとくか?」
俺の提案にも賛成した。
そんなこんなで数日が経過した、、、、
12月24日、結局タケルは欲しいものはケェキだとに云ったらしく、俺は大きなケェキを買って帰ったのであった。
サンタからの贈呈品は念のために用意していた流行りのゲェム機を渡すことにした。
三人でささやかなクリスマスパーティをし、ケェキを食べ、今はタケルと風呂に入っている。
タケル「中也、ありがとう!ケェキ凄く美味しかった!!」
「そりゃ善かったぜ、まだ残ってるから明日も食えるぞ」
やったーと喜ぶタケルに俺は言葉を続けた。
「なぁ、タケル。俺らにまだ遠慮してるか?」
タケル「えっ?どうして?」
「ケェキ以外に欲しいものなかったのか?俺らは手前に遠慮させる為に一緒になった訳じゃねぇんだぞ」
俺の言葉にタケルは少し間をあけ、呟くように答えた。
タケル「僕、、、兄弟が欲しい、、、」
「なっ//そ、そうか!今日の今日だからすぐには難しいかもしんねぇが、きっとくるぞ!!」
タケル「、、、ほんと?」
「ぁあ、だから手前は今日は早く寝るんだ!いいな?」
タケルは少し首を傾げながらも頷いたのであった、、、、。