第4章 衣香襟影

「Что это такое, вы хотите услышать?（聞きたいことって？）」

「Прежде всего, вы слышите от вашего имени（まずは君の名前から聞こうか。）」

「Мария. Мария гель Шерман」


それはマリア・ゲルシャーマンと名乗った。

「Это красивое имя. Откуда вы? Интересно, если пришли, что делать? Скажи мне, если хорошо（綺麗な名前だね。どこから来たの？何をしに来たのかな？）」



マリアは少し頭を悩ませると淡々と答えた。つまらなくも引きつけられる内容だったよ。実に面白い。

「Я приехал из Ирландии. Я сбежал Я был в таком месте, как цирк, но это испугало......」


長くなるから俺が代わりに言うよ。

マリアはアイルランドにいたんだけどとある日何者かに拉致された。それは珍しい生き物を扱う闇商人のボスで、毎夜毎夜のように‘サーカス’をしてたんだ。マリアにはそれが耐えられなかった、逃げ出したところに連れ戻そうと金を払って雇わせたカラーギャングに絡まれていた、というわけだ。しかもマリアいわく何回も逃亡を図ってはすぐに捕まって連れ戻されてしまったという。