第9章 ハジメテ ✢R18
「つか夢ちゃん、絶対ハジメテじゃないよね?」
───え。
なんで?なんで、そんなこと聞くの?
「テクニシャンすぎだし♡
経験済みでも俺は気にしないよ。今は俺達がイイカンジなのは変わんないし♪」
───気にしない、の?
どうでも良いの?
でも私、本当は……
ハジメテは、蜂楽とが良かったんだよ?
「夢ちゃん学校だとマジメ生徒会長だし、ちょっと意外だなー。でもそのギャップがまたえっちだね♡」
───私の、ハジメテ。
私のハジメテは……
どうして、今じゃない……?
「……廻、ごめん。今日はもう、これ以上できない。」
───なに、言ってるの私?
そんなこと言ったら……蜂楽が……。
「ゴム無いし。避妊、どうするつもりだったの?」
───嘘。
本当は、学校のリュックにいつも入れてある。
今日はそれを使うつもりだった。
両親が私を縛り付けるための……
支配的な“鉄の首輪”が。
「夢ちゃん、急にどした
「ちゃんと避妊もせずに高校生がセックスしたらダメなことくらい判るよね?
もしかしてヤリ逃げするつもりだった?」
───やだやだやだ……!!
どうしてこんな酷いこと言ってるの……!?
どうして大好きな蜂楽を傷付けるの……!?
蜂楽がそんなこと、するわけないのに……!!
───私なんか、消えればいい。