第9章 ハジメテ ✢
「あっ…♡コレ、エグ…うっひゃ…♡」
耳に髪を掛けると、蜂楽もその髪を触ってくる。
「はぁ、夢ちゃん、夢、ちゃぁん…♡
はぁ、きもひいぃ…♡フェラって…さいっこおぉ…♡」
どこかゾーンに入っちゃったみたいに、高めの声で恍惚に喘ぐ蜂楽。
大きな手で私の頭を撫でて、髪を掛けた耳をふにふにと触ってくる。
耳から移動した手は、胸を揉んだり乳首も弄るから…私も、もう相当濡れてる。
「あっ、廻ぅ…んんっ…」
「はぁっ…たぶん俺、SとМ両方あるっ、ハイブリッド…。
夢ちゃんに、М開発、されちったぁ…♡」
含んでたモノを口から出して、裏筋と亀頭をチロチロと舐める。
「さすがAB型。ちなみに私も、廻にS開発された。」
わざと上目遣いで蜂楽を見つめて挑発して……
下を向いて私のフェラを見るその視線とばっちり合わせる。
前髪の下の短い眉を寄せて、眼を細めて快楽に浸る蜂楽。
息はかなり荒くて、五感で感じる全て官能的。
「はぁっ、眼が、声が、クチが、カラダが、頭ン中が…はぁ、夢ちゃんの全部がっ、どスケベすぎぃ…あっ…♡」
「……廻もね。喘ぎ声、男子のじゃ、ないっ。」
喋りながらも、胸を弄る手を止めない蜂楽。
私も、息が上がる。
「はぁっ、は…やば、も…その眼で、俺のコトっ、もっとずうっと見つめてぇ…!眼ぇ、エロいっ…♡」
蜂楽のウルウルした眼の中が
歪んだハートみたいな形に見えて……
もうこのままふたりで、乱れながら溶け合って
いっそのこと……
本物の恋人に……なっちゃいたい───。