第9章 ハジメテ ✢R18
ベッドの上に優しく寝かされて、チュッと音を立てて一度キスをされた。
私にそっと覆いかぶさる蜂楽。
「夢ちゃん、ビビってる?」
蜂楽の家で過呼吸になった時、押し倒されたのが起因した。
でも今はその恐怖心を感じなくて、少しずつ“治療”が進んでることを実感する。
蝉川が出てる試合だって、何事もなく最後まで観ることができた。
「ビビって、ない。」
急に押し倒されたあの時とは違って、冷静に真下からの蜂楽を見られる。
前髪が垂直に垂れ下がって見える、いつもは隠れてる短い眉毛が可愛い。
黄色のインナーカラーだってたくさん見える。
くりっとした大きな眼はウルウルしてて……
顔も上気して赤くなってる。
「これじゃあどっちが女の子か判んないよ。廻の方が可愛い。」
私からもう一度キスする。
「間違いなく夢ちゃんのが可愛い女の子っしょ?
だってほら、胸あるし。」
下着の上から、やわやわと胸を揉まれる。
「あ……」
「俺はこう見えて、結構性欲の強いオオカミさんだよ♪」
手のひら全体を使って、徐々に大きく揉んでくる。