第9章 ハジメテ ✢R18
「……んぅっ……」
唇へのキスはこの間も今日もしたけど、それらとは比べものにならない大人のキス。
「んっ……はぁ……」
唇を覆うように口付けられて、角度をすぐに変えて口内を舌で探られる。
「あ……んっ……」
深くキスされながら、ビチョビチョのシャツを取り払われて……
私は上半身が下着姿になった。
「はぁっ……はっ……」
「はっ……ヤバ、色っぽ……」
私は背伸びして、蜂楽の首に手を巻きつけた。
蜂楽の髪も少し濡れてて、いつもよりセクシー。
体を密着させると、胸が蜂楽のみぞおち辺りに当たる。
同時に自分の下腹部に、蜂楽の硬い部分が当たる。
私で……興奮してくれてる。
つい最近まで、私はひとりぼっちだと思っていた。
求められるのが、蜂楽で嬉しい。
「……ね。私の部屋……いこ?」
眼がトロンとしてるのが自分で判る。
蜂楽の眼も、同じだ。
「いいねその眼♡夢ちゃんもノッてきた?」
「最初からノリノリだよ。」
蜂楽は私をひょいっとお姫様抱っこした。
「やだっ!重いからぁ……!」
「どこが?姫のお部屋はどっち?」
顔が赤くなるのを感じながら、私は蜂楽の肩に掴まった。
筋肉の厚みと、骨格のゴツゴツ感がすごい。
力強い腕に運ばれて、階段だって難なく登る。
「……廻が、男の子で良かった。」
「俺も夢ちゃんが女の子で良かった。」