• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第7章 自由の才能





「彼氏の応援ですか?」


「……まぁそんなとこ、です。」



蝶野くんは私の隣の椅子に座った。


この間のこと怒ってる、よね……気まずい。





「僕は今日、吹奏楽部の雑用です。親友のヤツに頼まれて。」


「……そー、なんだ。」


「蜂楽(アイツ)、ヤバいですね。」


「…うん。ひとりでドリブルずば抜けてるね。」


「まぁ、それもですけど。」


「?」



蝶野くんは、いつもピシッと締めてる制服のネクタイを少し緩めた。





「蜜浦先輩への気持ちが、です。」





蜂楽の、私への気持ち。



恋愛経験ゼロの私だって…“もしかして”と思ってはしまう。


蜂楽の態度はとっても素直だから。




でも、はっきり“好き”と言われたわけじゃない。




私のこの“もしかして”が勘違いで終わる可能性に、


知らず知らずのうちに自ら、賭け(ベット)してる私がいる。





「僕、あれからよく冷静に考えたんです。

もし僕が先輩の恋人だとして、他のヤツから守りたい場面があったとして。

その時、あんなことができるのか?って。」




あんなこと、って……キスのこと、だよね。


思い出しただけで、顔が熱くなってくる。




「僕は、自分でも残念なくらい冷徹ですから。すぐにリスクとか、後先考えてしまうんです。

父が、弁護士なもんで。」


/ 171ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp