第6章 たのしいひるやすみ【蜂楽視点】
「んべ♪」
尻尾を巻いて逃げたアイツ。
去っていった後の廊下に向かってべーした。
「夢ちゃん。俺って実は、どSだった。」
夢ちゃんは目元を赤くして泣きそうな顔を俺から逸らした。
「……ちょっとだけ、怖かった。ふたりとも。」
「男苦手だったんだ。ごめんね、怖がらせて。
勇気出して俺を守ってくれてありがと。よしよし。」
夢ちゃんの髪を優しくなでなでする。
「俺は夢ちゃんにだけ優しいって言ったでしょ?俺もアイツから夢ちゃん守りたかったんだ。安心してね。」
「……どうして、き、キス……!恥ずかしかったぁ……!」
「付き合ってるって、ホントに思わせられたじゃん♪つか、夢ちゃんこそ大胆だったんじゃない?」
俺は夢ちゃんの耳元に近付いた。
知ってるよ……?
夢ちゃんが俺のコレに……
めちゃめちゃ弱いってコト。
「俺のコト、だぁい好きなんだね♡」
低い声で意地悪に囁けば……
耳まで真っ赤になるってコトも。
ボンッて音がしそうなくらい、一瞬で赤くなる。
そんな困り顔の夢ちゃんは、何回見てもマジカワですな♡