第6章 たのしいひるやすみ【蜂楽視点】
「子供っぽくて、スケベで、ズルくて、サッカー大好きで、たまに大人びてて、とっても優しい。短期間だけど、たくさん見てきた。
私が好きなその全てが、蜂楽廻っていう人間の持ち味で…
毎日私の世界をはちゃめちゃに動かしてる。
ひとりだとダメになっちゃう私にとって廻は……
いなくちゃならない、大好きな人なの……!!」
マジ、なの……?
前なんて“ひとりでいい”って言ってたのに。
コイツを黙らせるためのハッタリ…
いや、キミはそういう子じゃないよね。
嬉しくて…俺また…
夢ちゃんの前で…泣いちゃいそうだよ。
───ねぇ……夢ちゃん……?
夢ちゃんはどうしていつも…
そのままの俺を受け入れてくれるの?
俺は夢ちゃんに……
「だから蝶野くん。もう出てっ…
この幸せをどうやって恩返しして生きていけばいい───?
「っっ!?」
夢ちゃんが喋り終わる前に俺は……
「……クッソガキ、てめ……!」
夢ちゃんの唇を奪っていた。
オプション“キス”、発動ー♪