第6章 たのしいひるやすみ【蜂楽視点】

「……なんで、蜂楽なんですか？」


「蝶野くん…」


「なんで、僕じゃないんですか？蜜浦先輩の隣が。僕ならもっと…先輩の心を満たせます。」


「うひゃ、重っ。キモ部下メガネ♪」




夢ちゃんは困った顔で、少しの間黙ってた。


だけど、俺は信じてた。


夢ちゃんは……




「……これ以上、廻を悪く言うなら、今すぐここから出て行って。」




必ず俺の味方をしてくれるって。


愛は人を変える、ってね♪




「……どうしちゃったんですか？先輩。」


「彼と付き合ってるのは事実。でもそれが何？
その投稿もあなたも不快です。」


「夢ちゃんのカレシの蜂楽廻でーす♪」


「廻、すぐ煽らない。」





部下メガネのヤツ、イラついてるね……ざまぁ。


実はまだ尾けられてたとして、尾行中に俺らが原宿デートするって情報仕入れて現地来たのかも。



にしても、隠し撮りと中傷文はだいぶシュミ悪い。


拗らせ陰キャがやりそげな……自作自演説、濃厚。





「先輩、男性恐怖症って言ってたじゃないですか。」


「廻なら大丈夫なの。」


「……っ！僕の方が、先輩と過ごした時間長いんじゃないですか！？なんでいきなりこんなヤツと……！！

……そうか。そういうことですか……」