第39章 番外編Ⅲ エゴイスト日和 ✢
「っ、はぁ、夢…きも、ち…♡ん、あっ…♡」
「はぁ、ん、ん…ふぅ…」
───こんな所で……私達、どうかしてる。
デズニィーから電車で帰って、最寄り駅の駅舎裏。
外壁に背中を付けて立つ廻の雄棒を、しゃがんだ体勢で夢中で咥える。
誰も通らないわけじゃない。
近くには駐輪場や交番だってある。
それでも……
「廻、絶対前より…セクシーになったよね…?」
「ぁ、うっ…!はあぁ…♡」
私は、自分の性欲を制御できなかった───。
「筋肉つくと背が伸びるっていうよね。声もちょっと低くなった気がして色っぽい。」
「んぁっ…♡」
電車の中で“ウチ帰ったらいっぱいしようね♡”
なんて耳打ちしてきたけど……
その凡庸性では、今夜は無理だった。
“ダメ。いまココで、廻を食べたい。”
耳を甘噛みしながら不埒に誘って……
スキニーパンツのファスナーを開き、下着の前穴からサオだけを取り出した。
「あ、あっ…タマもっ、タマも触ってぇ…?」
「いいよ触ったげる。他に…はぁっ…お願いある?」
「あ♡カリ…そやって丁寧に細かくペロペロすんの、イイっ…!歯も、少しだけ立てちゃってぇ…♡
おねぁい、もっと…もっとしてぇ、夢っ…!」
「廻、腰前に突き出てる…。もう、出ちゃうの…?」
「ぅ…!はあっ…出ちゃっ…♡」
雁首に優しく歯を引っ掛ける。
舌先で感じるモノが明らかに硬く太くなっていき、先んじて迸る液体が追いつかないくらい溢れてくる。
「ーーっっ♡らめぇ……イクぅっ……!」
廻が吐精する瞬間。
口内から取り出して、尿道をキュッと強く摘む。
「お願いされてないコトも……しちゃうけどね。」
射精の寸止め。
ドМの廻には……ぴったりな余興だと思うけど?