• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第39章 番外編Ⅲ エゴイスト日和 ✢





潔くんや千切くんはじめ、廻に本当の“ともだち”がたくさんできた喜びを噛み締めた。

國神くんの話を聞いて驚いて…そんな厳しい世界で廻は頑張ってるんだと思い知った。



嬉しさの中に、ほんの少しの寂しさもあったけど

こうやってサッカーの道を突き進んでいくのは、
廻と私、ふたりの望みだから。



例えるなら、子供が親離れしていくような感覚に近いのかもしれない。





なんて“子供”扱いしておいて、帰りの電車で
廻の雄味(おすみ)はメーターを振り切ってた。


夕方の帰宅ラッシュが始まって、サラリーマンの男性達から私を守るように腰に手を回してくる。




「結局、ポケモン進めた?」


「……す、少しだけ……レベル上げした。」




身を屈めて向かい合った唇が、触れそうな距離感。


こんな他愛ない会話に使うにはもったいなさすぎるセクシーな声と、熱を孕んだ眼。



緊張の無駄遣いだ。


初見の“青い監獄”のジャージ姿もかっこいいから、たちが悪い。






家に着くとすぐ廻の部屋に連れ込まれた。

ふたりでベッドになだれ込めば、キスの雨が降る。




「はあっ…夢…♡ただいま…夢っ♡」


「ん、ふ…ぅ、はぁ…めっ、んんっ…」


「夢、夢…♡んー、いいにおーい…やわらかーい…かわいー…♡」


「んっ、ん…ぁ、まっ、優さ…アトリエいるっ…!」




既にその気な、硬い股間がお腹に当たる。




「デカちんサイズのゴム用意しといた?」


「ん、ゴムは、ないっ…はぁっ…」


「んぇ…?も、俺…今すぐ夢にパコりたい…爆発しちゃうっ…」


「っ、だいじょーぶだよ。廻…来て…?」




もう、怖がらなくていい。


自分の体も、愛情表現も……諦めなくていい。




「私、今ね……ピル飲んでるの。」


/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp